もちろん天までまっすぐ伸びる秋田杉。秋田杉の豊かさを町並みの風景に生かしたい。秋田に縁ある人間ならだれしも考えます。
町家と言えば「京町家」歴史のある町並みはだれしもあこがれる風情です。でも風情があると言っても古民家で新たに町並みをつくるとなったら、どれだけのお金をかけてもなかなか叶いません。それに本当に古民家だとちょっと今時住み難いかも・・・!?
ならば建てて何年かして周りの環境に馴染んで来たら、それなりにいい感じに歴史の質感が感じられるのもいいかもしれません。そんな味わいを育てられるのってやっぱり無垢の木材、そう秋田杉を本気で生かす心意気!じゃない?
そんな事を考えていたら、ありました!そんな想いを形にする建築工法が・・・、
Forest Stock in Building、略してFSB工法(現在はFSU工法)、森という資源の宝庫を積極的に活用してさらに整備を進め、資源のサイクル化を目指して考えられました。岩手ご出身で東京で結設計を主催される藤原先生が開発された工法です。
すぎの木目がとてもキレイで、和風洋風を問わずに、いろいろなスタイルに合いそうです。
モダンな雰囲気、しかも、ちょっと工夫すれば和風の雰囲気もできそうです。しかもおしゃれに・・・!
上の工事中の写真を見ていただければおわかりのように、そうなんです、無垢の杉角材、いわゆる3〜4寸角の普通に言えば柱を一列に並べてボルトで固定するんです。
そう、杉角材のログハウス版、縦に並べてますが・・・・・
結構あこがれませんか、こんな家で商売したり、あるいは住んでみたら楽しそうと思いませんか?
藤原先生には何度か秋田にお越しいただき、様々なお話をさせていただきました。
プレ加工した杉の角柱を組み合わせてつくるんだけど、難しい加工を必要とする部材と違ってこれなら、秋田なら結構どこの既存の製材所でも加工できそうだし・・・とにかく美しい杉の質感をしっかりと表現できそうなことが最高です。
街中にこんな杉の町屋がどんどんできたら、ちょっとワクワクしませんか!?
(文責 佐々木)