秋田街屋って?

「秋田街屋」ってどんな家?コンセプトストーリー

2018年03月09日

 実はここ78年、秋田市の中心部、中央街区の、特に南大通りあたりでは若い起業家の皆さんが新規開業を目指す動きがいっぱいありました。私の感覚では、毎年23軒の開店開業はあったでしょうか、秋田市の商業中心地で閉店が相次いだ後、空店舗が増え、かといって後継テナントもままならず、少しづつ家賃が下がり始めたことが良かったんでしょう。

 ただ若い起業家の皆さんが目指す手頃な店舗物件はさすがに南大通りでも需要を満たせなくなっているみたいです。

 そんな中、大町魁跡地をどう活用するかとか、いろいろ考え始めていた頃と重なり、ならば・・・・

 若い起業家の皆さんとの会話を思い出し・・・・・

●一人か二人(家族・夫婦)で十分オペレーション可能で手の回る10坪位の広さ

●上階に住まいがあって24時間店舗と住まいを行き来できる

●連なってお店の魅力を個店の魅力とともに、相乗効果が出せる集合

 店舗と住まいを一体にすることで「街に住んで街で稼ぐ」と言うキーワードが生まれました。

 24時間、好きな時間に店舗と住まいを行き来できることで、開業の繁忙時、通勤時間をなくす効果もあるんじゃない。なにより気が付いた時にすぐに店舗に行って作業なりできるのは絶対便利。

 住まいと店舗を別々に借りるよりコストパフォーマンスは高いね。

 その頃、新 雅史氏の「商店街はなぜ滅びるのか」という我々には刺激的タイトルの本が出版されました。内容もさることながら、そのあとがきに彼の少年時代の実家の話が書かれていました。

 街中で酒屋を営む実家について「それに我が家が、友達の家に比べて、古く、汚く、狭かったことに、とても恥ずかしい思いをしていた。・・・そんな我が家に友だちを呼ぶことをためらったのは一度や、二度ではなかった。」

 かつての商家暮らし、豪商でもなきゃみんなそんなもんで、かく言う私も2階の大半の部屋に在庫(というよりただの残り物)が積まれた商家で育ちました。だから、それなりに商売で成功したら職住分離で郊外に家を買うという、特に我らの親世代店主達(現70代以上)に強い願望、成功の証を郊外住まいに託す気持ちはわかります。

 しかし、今時の店舗一体住宅をつくろうとすれば、親世代の悲哀を避けるためにも、住居のクオリティを高める必要があることは当然で、むしろ街中に住ことの楽しさ、おもしろさが見える住まいつくりたいという想いが生まれてきます。

●住居部分の設計にも配慮し、愛される、生活のクオリティを感じられるデザイン。

●狭さを機能性で補う。「間に合わせ住居ではない住み心地」の実現

 秋田といえば「秋田杉」なんで、秋田杉だけで建てればいいね。目地はそれ自体インテリア、外装のデザインとしてだっていいな!今は木造で3階建も行けるしね!木造の防火基準って秋田市内の中央部だと結構難しいかも?でもそれがクリアできれば随分可能性が広がるんじゃない。

●秋田杉をエクステリア+インテリア両面でデザインイメージの核として徹底的に使う。

 街中の住居+店舗といえば「町屋」を思い出します。特によく保存された京町家の端正な風情は観光客でなくても、懐かしさを別にしても、あこがれの気持ちをいだかせます。

 もともとは京の街区画の中で、間口割り税の低減のために生み出された区画の中で商売と暮らしが上手く調和するよう、京の美意識を保ちつつ進化してきた家であり、今日でもその軒の高さが微妙に違いながらも連なった景色は本当に感動を誘います。

 古民家のリノベーションや古材だけで町並みをつくれれば、それだけで途方も無い価値はありますが、経済的にも、物理的にも現状ではほぼ不可能です。では住居+店舗が連続して並ぶ時の風情をどうつくり込んでいくのか、ずいぶん壮大な挑戦になるんだけど、なんとか挑戦する気概は持ちたい、と。

●だからそれは秋田独自の町屋をつくることになるんで「秋田町家」ひねって「秋田街屋」とネーミング

 秋田にはかつて駅前に金座街、銀座街、川反には美経小路等々数知れず、小路・横丁がたくさんありました。好奇心をそそる猥雑な町並みをつくりだし、そしてそれぞれが賑わい、そこに立ち並ぶ長屋づくりの小店舗はそれなりに繁盛していたはずです。

 それがいつしか、ビル化しその風情は「懐かし」世界に置いてきちゃいました。

 しかし、しかし、巨大な郊外ショッピングモール開発の王道キーワード「21モール」も商店街のお店が途切れず並ぶ連坦性もそうですが、商業立地の鉄則として「お店が並んで、来街者の購買心を盛り上げる」という意味では、特に小型店舗集積では最高の「かいわいを盛り上げる」武器になるんじゃない?

 道の先は予感させながらも見えない位のカーブがいい感じじゃないでしょうか。あんまり行き止まりまで丸見えだと期待感がそがれるね。

「この先にいろいろなお店がありそう」って思うだけで、来街者の好奇心、もっといい出会いを期待させることになるんじゃない、通る道にお店のファサードがきっちり連なっていれば個々の店に入ってみたい欲望は高まるね。

 ショッピングモールの中にもテナントが連なるモールはあるんだけど、売る気ムンムンの顔出し的フルオープンファサードはちょっと辛いし、奥行きがなさすぎるんだよね。それに配置が効率的すぎて期待感が生まれにくい気がするんだよね。

 人は人の多いところに行きたがる。と言いますが、やはりゆとりありすぎのスカスカ空間には人はそそられないよね。必要以上に通路幅を広げるとスカスカ感ばっかり目立ってだめなんじゃない。

 ○ 広すぎない歩行路を真ん中に配した直線にしない「横丁」「小路」を基本にしたい。

 最近「移住」の話題が多いし、暮らしの多様性が増したっていうか、都会暮らしだけが人生のゴールという人は減って来た気がする。都会の便利さを犠牲にしても、生活上、仕事上の価値の実現を求める中で、移住は増えていくんだろなあ。秋田を選んでもらいたいなあ。

 ひと昔の移住はリタイア後の農業っていう定番があったけど、移住を考えている皆さんって実際はほとんど現役世代が多いね。その時一番問題なのが、地方での仕事の確保!

 もちろん、やってみたい事を一から考える手もあるけど、自分に何らかのキャリアがあればそれを生かして、企業・開業も選択肢としてあるべきだし、選択としては最もいいと思う。

 職人や調理師の世界でも、東京に出て働いて、キャリアを積んで来て二番手くらいまで出世しても、上が元気でやめないから、いつまでも二番手のまんまってことが結構あるみたいね。そういう、腕があるっていうか、技術のある人たちが秋田に来て開業してくれれば、街は本当に元気になるよね。そういう人たちが、家族で来て、さっと開業できる店舗ってあるべきだよね。

●腕に覚えのある移住希望者さん達が活躍できる商空間をつくる

●移住支援組織との連携をしっかり取る

●開業・起業支援を活用してもらえるよう橋渡しや、開業・起業のコンシェルジュであるべき

 世界の路地・横丁のお店をネットで見るようにしてるけど、行きたくなるようなお店って洋の東西を問わずにお店のファサードや周りに植物を上手に取り入れている例が、特にここ何年かは圧倒的に増えている。花を飾るだけでなく、中には店の周りドア、ウインドー以外全てが蔦植物で覆われているお店、店頭の日除け屋根が植物に覆われていたり、とてもおしゃれで優しい空間を醸し出している。インスタ映えする空間がお客さんを呼んでいる。さらに店頭にイスやテーブルを出すことも定番と言って良いくらいおしゃれ空間では当たり前になっている。

●敷地全体、立体的に効果的植栽を施せれば、他の商業施設との圧倒的差別化ができる。

●植物が敷地全体の価値のある演出として機能する。

 こんなコンセプト、すべてが100%って訳にはいかないんだろうけど、でもそれなりに考えられてつくりこまれたら、結構なにぎわい空間ができること請け合いだよね!こんな想いを形にする仕掛け作りスタートです!どうです、興味が湧いてきませんか・・・・・?

(文責 佐々木)